無名の沢
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無名の沢・クマ棚
今回は、車で通るたびに気になっていた、九頭竜・湯上発電所のちょっと下流に流れ込む、無名の沢です。
ここは、1/25000地図にも、水線すら出てません。もちろん沢の名前も不明。でも、上の写真のような箱庭のような沢です。この日は増水してたようですね。たいした淵も無く、あまり釣欲はそそられません。でも、枝が張り出してることも無く、ごらんのように苔むした岩の綺麗な沢なので、2年に1回くらいの夏の日に、こんな所でイワナと戯れるのもいいかな?
ここには、ほぼ沢沿いに樵道が(一部不明な部分もあるが)あります。その道を5分ばかり歩いたところで、左の写真「クマ棚」を発見しました。ちょっとわかり難いですが、黒くグチャグチャッとしたのが、それです。こんな木が、その後もあちこちに点在してましたね。私は嬉しくなって、立派なクマ棚のある木をめざして、20mほど斜面を攀じ登っり、その木に近ずいたところ、その太い幹には大きなウロがありました。「ムムッ!もしこの中にクマが居たら・・。」クマはこんな所で冬眠するんですね。私は、静か〜にひき返してきました。

前谷川上流
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魚返遊歩道(前谷川)を歩く
ここ数年、この前谷川へは、随分と足が遠くなっていました。今回はまだ行った事の無い上流部の見学です。
県道にある「魚返遊歩道」の看板横に車を止めて、上流へ歩きましたが、林道もしっかりとあります。また、遊歩道も林道から3回ほど川沿いに降りて行く道がある程度。15分も歩かないうちに、林道、遊歩道とも終点となってしまいました。
なんだか、歩き足りなくてちょっとガッカリ。ただ、その対岸に樵道らしきものがあったので、今後の課題ができました。
さて、「魚返遊歩道」区間の渓相ですが、下流部とは全く変わってて、主に一枚岩の階段状の渓相と言ったところ、それは素晴らしいものがあります。上の写真では、ちょっと伝わりませんね。川幅に比べ、スケールが大きすぎるため、バックスペースが無くて、うまく撮れないんですね。もしも私がこの区間を釣り登ったら、多分、どこかで落ちて死にます。
林道終点では、また、普通の渓流に戻りますが、地図を見ると、結構、険しそう・・。来年の楽しみが、また一つ増えました。

牛道川上流の3m滝
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牛道川上流を覗く
今回は、牛道川の源流部の下見。
車止めから、歩くこと15分。このあたりまでは釣ったことはありますが、その先は未知の谷。このあたりに崩れた吊り橋があります。その先が、今回の目的です。まず、上の写真は、その崩れた吊り橋のすぐ上の滝です。地元の釣り人の話しによると「この滝の上からは、昔放流したアマゴが繁殖してアマゴがよく釣れる」らしいのだけれど、実際はアマゴ・イワナの混成域。やっぱり一部の地元の話しは、あてになりませんね。
さて、その崩れた橋の上ですが・・。
まず、樵道を5分ほど歩いたところで、沢が入ってきます。ここまでは、川との落差は20m程で、まあ、釣りの途中で川から上がるのは可能。このあたりの渓相はいつもの牛道川。十分に釣りになります。ただ、川から上がるのは、その50m程上の石がごろごろしたあたりがベスト。
その先は、徐々に川が遠くなり、川が見えくくなります。そして15分程歩いたところでいきなり、川と接近します。それが左上の写真です。所々に小さな淵はあるものの、真夏だったら、ヤブだらけで、釣るのは大変でしょう。まあ、実際釣れるのは、このあたりまででしょうね。その後の樵道は、どんどん川から離れて行き、ここでUターンしました。
最近は、山歩きが、心地よくなってきました。翌日の太もものプルプルした感じがなんとも・・。トレッキングシューズも買ったし、やっぱり魚の姿が見られるのがいいですね〜。
   


観音の滝
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猪洞谷(カモシカ街道)を歩く
ここの上流部は、釣ったことがありません。今回は来年のための下見です。
車止めから5分ほど樵道(カモシカ街道)を歩いたところで、道は川から遠く離れ、あっと言う間に100b以上
の落差になります。これでは、釣りの途中に、川から上がることは出来ません。(私は以前、その区間から上がろうとして、山中をさ迷ったことがある。今回の下見で、その、愚かな事が、よくわかった。)
そして、25分歩いた所で、左の写真の川が、いきなり接近してきました。小さい流れですが、所々に淵もあり、私好みです。
そして、もう5分後に現れたのが上の写真、「観音の滝」です。説明文によれば《泰澄大師がここで観音像を見られた。また、魚帰りの滝、赤滝とも言う。》とのこと。そんなふうに書いてあると、滝の下部の岩なんて、観音像に見ろと言われれば、観音像に見えなくもない。また、たしかに周りは赤土だし、ここを魚が登れるはずもありません。なんだか、その説明文に納得してしまいました。
さて、その滝の上流に現れたのが次の写真、「観音の湯船」。観音様は、こんな冷たい湯船に浸かったのかな?でも、これはちょっと、こじつけすぎ。
その後、道はあやふやとなり、川の流れも随分と細ってきたので、このあたりでUターン。約2時間半の山歩きでした。
まあ、所々でアマゴの姿も見えたし、久しぶりに筋肉を使いました(帰りの下り道はきつい)。観音の滝まで歩いて30分と言うことは、釣り上ったら3〜4時間位かな。クマ棚も見つからなかったから、クマの心配もありません。
来期の釣果報告”猪洞谷源流部”を、どうぞご期待下さいませ。